神棚についてのお話

新しい年を迎えて未だ正月(最初の月、1月)なので、「神棚」についてお話しましょう。 我が家では実は仏さん(仏壇)と神さまが同じ部屋で同居しています。 勿論、今は正月飾りは取り外しましたが、暮れから正月(松の内)の間は毎年、飾り付けを行います。

日本に仏教が伝わってきた時には、日本古来の神の信仰(この当時は神道とは言わない)とは一時的に争いがありましたが、聖徳太子が神を敬いながらも仏教を信心するという、「和をもって貴しとなす」の心意気で、日本は神と仏が仲良く共存するという神仏混交の世の中になったのです。

さて、「神棚」の事でありますが、我家では家を新築した当座から、神棚は一間の空間を執って丁重に奉ってあります。 嫁の親が、伊勢(伊勢神宮)の信奉者であったので、お伊勢風の神社(お社)を供えてあります。 お社の屋根に付いてる「千木」(ちぎ)は水平に切られております。 其の千木が平らな面(水平)が上向きになっているのは女神のお社で、天照大神(女神;皇大神宮)が奉られている為です。

年の暮れになると、神棚は綺麗に清掃し、近所の氏神神社から皇大神宮、火の神様、年神様の三体のお札を祭りますし、更に正月のための飾り付けやお供え物を捧げます。 神棚の飾り付けは注連縄(しめなわ)に紙垂(しで、紙のヒラヒラ)、そして稲わらを紙垂の間にぶら下げます。 因みに、一説によると注連縄は「雲」を表し、紙垂は「雷」を表し、稲わらは「雨」を表すそうで、五穀豊穣、豊年満作を願ったものだそうです。